2004.11. 7
  山こじ通信vol.1
   武甲山1295m
 

 山こじ登山デビュー(ここから歴史は始まった!・・・?)
            
・・・・って格好つけてる場合じゃね〜だろ!!
      タオルを踏んづけてるんだよ(怒) えっ



<登山家?山こじ誕生>
 ある日のボウリング場で・・・・・・

 三蔵    「今度、渓流釣り行くんだけど  一緒に行かないか?」

 山こじ   「渓流? 釣り?」

 三蔵    「山登って、沢を泳いで、ポイントに着いたら、そこで釣りをする
            夜はタープ張って焚き火を囲んで飲みながら語り明かす・・・・・・・」

 山こじ   「なもんヤダ!  第一、俺は川魚は嫌いだ! 
             それにキャチ&リリースというのが許せん!」

 以前、三蔵からこのように誘われていた山こじだが・・・・・・・・・

世の中はインターネットの時代。山こじは自転車趣味のページを見て楽しんでいた。 ある日、
自転車で登山口まで行き、そこから登山をする人のページに当たった。
 山のアプローチはサイクリングで、それからは本格的に登山をする、という訳だ。
昔、山こじ山岳サイクリングみたいなことを伊豆ケ岳・妻坂峠〜武川岳・棒ノ嶺とやった
ことがある。   その時はアプローチはサイクリング、登山口からは担ぎ上げという、かなりハ
ードなことをやっていた。   
しかし、そんな体力はないし、暇もない。   それに交通事情から考えても危険だ。   
でも、頂上を征服したときの満足感、眼下に広がる風景、頬を伝う爽やかな風・・・・・・・
そうだ! 登山をやろう!
  
 世の中は中高年の登山ブームらしいし、 俺もそろそろ中年だし(じゅうぶん中年だ!)。 
 
 またまた、ある日のボウリング場で・・・・・・・

 山こじ    「俺、登山を始める!!」
 
 三蔵     「なっ、なんで、いまさら登山なんだ?」

 山こじ    「俺、山に目覚めたんだ・・・・・・」

 三蔵     「・・・・・わかった! じゃあ俺が一から山を教えてやる!」

 山こじ    「よろしくおねげ〜します」

 三蔵     「これからは俺のことを師匠とお呼び!」

 山こじ    「シ・シ・ョ・ウ? 支障かあ?」

 三蔵     「ちゃうわい! 支障じゃない!師匠 、 師匠!!

 山こじ    「よろしくおねげ〜します 支障・・・・・・・・じゃない師匠」

 かくして三蔵の弟子となった山こじであった。

 さて、山こじは徹底的にリサーチをします。  まずは、本屋さんで『山と渓谷』『岳人』『山の
装備』『山の歩き方』『山のガイド』etc・・・さらに古本屋でそれぞれのバックナンバーをも買って
きては読み漁り、短期間のうちにいっぱしのマニュアル登山家ができあがった。 
 (以前、スキーを始める時も同じようなことをしていた山こじにむかって、
                弟に「兄貴は、マニュアル人間だからナ〜」と名付けられた。)


 さて、山登りのためには登山靴が必要!ということで新妻ちゃんとの買い物の時デパート
に寄った。  山こじは雑多な趣味をかなり持っているのでお金がない。 
並んでいる靴を見ると結構、値が張る。   2万円以内の靴を物色してると・・・・・

 新妻ちゃん   「どうせ買うなら、いちばん良いものにしなさいヨ!」

 山こじ      「だって、2万7千円もするよ」

 新妻ちゃん   「いちばん高いのがいちばん良いものでしょ!」

 山こじ      「・・・・・・・そりゃあ・・・・・そうだけど・・・・・・・・」
 
 新妻ちゃん   (ハ、ハ〜ンこいつ金がないな・・・・)
            「それっくらい買ってあげるわヨ!  
                    そのかわり誕生日のプレゼントはこれでおしまい!!」

 かくして念願の登山靴を手に入れた山こじであった・・・・・・・。


 こうなったら行動あるのみ・・・・・・早速、山行き計画を練らなければ・・・・・・昔から気にかけ
ていた武甲山にしよう。   さあ〜て何時がいいかな〜・・・・。

 三蔵     「9月の日曜日にしよう」

        ・・・・しかし、雨〜・・・・

 三蔵     「10月の日曜日だな」

        ・・・・しくわあ〜し、雨え〜〜・・・・

 三蔵     「オイ! どうなってんだよ!」

 山こじ    「俺は、知らん!

 三蔵     「じゃあ、今度の日曜日に決定!!」

       ・・・しくわあ〜〜し、三たびあめえ〜〜

 三蔵     「オイ!!(怒) どうなってんだよ!!!!」

 山こじ    「俺のせいじゃないよ〜〜(泣)」

 このような経緯で山こじは雨男という称号を拝命いたしました。

 <登山デビュー>
 何だかんだで山行きは11月7日となり、実に9月の予定が2ヶ月もズレてしまった。
当日のいでたちはと言うと・・・・・・
 ・登山靴    (買ったばかりで慣らしもしていない)
 ・ズボン     (アルペンでみつけた¥1980円のクライミングパンツ)
 ・シャツ     (ウォーターウルフスキンの山用と間違えて買ったカッターシャツ)
 ・ベスト     (仕事で使っているメッシュのやつ¥1,000円位?)
 ・ザック     (実はデイパック・・・アサヒビールのおまけ?
 ・100円ショップ   (ホイッスル・携帯灰皿・磁石・コップ・・・・)
 
 期待に胸を膨らませ、 100円ショップの品々でポケットを膨らませ、さあ出発だ〜♪

 さんざん、予定変更を強いた雨も今日ばかりはお休み!と晴れた。
新妻ちゃんに見送られ、自宅を6時に出発。  三蔵師匠の待つ坂戸へと向かう。
 7時、三蔵師匠と合流しR299を秩父方面へと向かう。
 8時15分、登山口の生川着。   ここまで順調だ。

 <登山口〜武甲山頂>
 登山口には先着車があったが、何とか車を止めることができた。  さすがに、人気のある山
だ。   心はウキウキ・ワクワク。  さあ〜準備準備。   まずは登山靴に履き替える。  
試しに1回だけしか履いていないので、すごく違和感がある。(オイオイ)
 リュックを背負い、いざ出発!
 お、おもい・・・背中に荷を背負うなんて何年振りか?     登山を始めようとは思った
が、よ〜く考えてみたら山こじは坂道を歩くのは大嫌いだった。
                                        (おぬしは  アホか?)

 先ずは、アプローチを歩く。  コンクリートの舗装で結構勾配がキツイ。
山こじ、もうこの時点で汗だく、まだ登山になっていないのに・・・・。 (オイオイ)
 右手に釣堀(?)が見えて、ここでコンクリートの舗装が終わり山道らしくなってきた。
やがて左手に流れる沢に休んでってと言わんばかりの鉄骨の橋があり・・・

三蔵  「ヨシ!ここでちょっと休憩!」

山こじ、やっと休憩ができるのでほっとした。   それにしても日頃の運動不足が身にしみ
る。土建屋というのは上半身ばかり使って足腰はナマッテイルと実感した。

 服を脱ぎ、温度調整をする。   山歩きは必要以上の汗をかかないように小まめに服の脱
ぎ着をしなければならない。
 しかし、山こじにとっては真夏の状態なので必要以上どころか、これ以上無いと言うほど汗を
かいている。
 それでも、ひと汗掻いたおかげか、山こじにも調子が出てきて三蔵を置いてきぼりにするほ
どペースがあがる(ランニングハイ?)
 先行していたロートル集団を追い抜き、ズンズンと押し登る。 山の歩き方をまったく無視した
「大股で息を切らし、なりふり構わず」といった感じだ。
 生川の一の鳥居から始まり、所々欠けてはいるが一丁毎に丁目石が置かれており、18丁
目の所で滝があり水場となっている。
 やがて、ひと際大きい杉の木が現れ、その名も大杉という。  ここでも休憩。


 まもなく道は九十九折りとなり、踏ん張ってのぼると50丁目の石を見て右に曲がると山頂に
たどり着く。
  
<山頂〜登山口> 

 さあ、昼飯だ〜♪  山こじはコンビニで買ったサンドイッチとオニギリ、三蔵はストーブを出
し、ベーコンエッグを作りフランスパンで昼食だ。 「山での食事はこれでなきゃ!」山こじ
ぶんまで作ってくれて山こじは酒のつまみにした?。
 ビールで乾杯し(オイ!)、酒を飲み(オイってば!!)、 山って最高!!!
   (ダメだこりゃ!)




 三蔵   「酔っ払い登山は禁止だかんな!!」(怒)

 食事の後は展望台に行き景色を楽しむ。   武甲山は石灰の採掘をするのに山肌を削っ
ているので頂上は半分しかなく、フェンス越に見ると採掘現場が見下ろせる。
 はるか下のほうでブルドーザーやバックホウが動いているのが蟻んこのようだ。
左に目を向けると両神山が見える、いつかは登ってやろうとおもう山だ。

さて、いよいよ下山をしようと三蔵と協議した結果、同じ道を降りるのは嫌だという山こじの意
見を聞き入れてシラジクボ方向へ向かった。
 
ゴロゴロした岩が露出して、さらにジグザグの急勾配の歩きにくい道に我々は手こずっていた
が逆に登ってくる人たちがいた。  山こじは坂道は嫌いだ!!
 降りついたところがシラジクボだった。         (それが登山じゃ!)by三蔵


ここからルートを左にとり持山寺跡を経由して下山することにした。 持山寺といったら、あの
松平長七郎ゆかりの寺らしい。
 山こじが先頭で下り始めるが、すぐに道が崩れていて方向が分からない。でもそこは素人、
構わず下に向かってグズグズの道を下る。

 山こじ   (道が無ければ無いで下に向かえば良いジャン♪)

       ・・・・・・・山こじドンドンと直滑降

 三蔵    「馬鹿野郎!!道は右だろう!!(怒)」

       ・・・・・・山こじさらに直滑降・・・・・・・

 三蔵    「落!ラ〜ク!!!」

振り返ると足元の小石がさらさらと崩れて流れていく・・・・
 
 山こじ   (何を大げさな・・・・・)

そんなこんなで着いた所が・・・・・・・・・・
   此処・・・・さあここはどこでしょう?


  誰が見ても沢、岩がゴロゴロの涸沢だちゅうの!!!(怒)


 三蔵    「とうとう沢に出てしまった・・・・・・・」

 山こじ   「?????」

しばらく岩がゴロゴロの涸沢を進むと・・・・・ザア〜ザア〜と水の音が・・・・・

 三蔵    「滝だ! とうとう滝まで出てしまった・・・・・
              山こじ!左に巻くぞ!! 滝なんか降りられないからな!!!」

 山こじ   「ハイな!(・・・・でも事態を分かってない)」

 我々は林の中の道なき道を水平に左・左へと進む。 倒木などがあっても、くぐり抜けたり、 
 ヒョイと飛び越えたりしながらドンドン進む。 なぜなら日暮れが近いからだ。
 と、振り返ると三蔵が・・・・倒木を飛び越える事ができずに馬乗りになって

 三蔵   (うんこらしょ! うんこらしょ!)

 山こじ   「やった! シャッターチャンス♪♪」

 三蔵    「撮るな〜!!撮るな〜!!」  ちぇっ!

 山こじは彼の名誉の為、グット耐えて写真をあきらめた。

            ここで書けば同じじゃ!!!(by三蔵)

 だいたい20〜30分で登山道に復帰できた。 正規の道になってすぐに水場があったので、
20丁目くらいのところか?
 あとはのん気に写真をとりながら歩いていたのだが、山こじに天罰(?)が・・・・。
右足の付け根の関節が痛み出してきてうまく歩けない。
 三蔵も関節の痛みの症状がでるらしく鎮痛薬をもってきているので分けてもらう。
足をかばいながらヒョコヒョコ歩き、やっとコンクリートの舗装にでて一の鳥居をくぐりゴールと
なった。

超初心者にあやうく遭難の道ずれになるところだった三蔵師匠



遭難の意味も分からず体力馬鹿の山こじ

とりあえず登山家誕生?

遭難とは・・・・・自分の現在位置が分からなくなった時点で
遭難している。

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