2007. 1. 5
山こじ通信vol.20
七ツ石山1757m


七ツ石山 山頂にて


 いや〜眠れない! 家を出る前に少しでも仮眠しようと思ったがなかなか眠れない。
ついついテレビを見てしまって寝付けないのだ。 こうなったら仕方が無い! 
現地まで行ってから寝ようと0時に家を出発した。
 奥多摩までの道は、ついこの間大岳山に登った時に走ったばかりだ。 さすがに外気温はマ
イナスを表示しっぱなしだ。 濡れてる路面は4駆モードで通過し注意しながら走る。
奥多摩駅前を通過し、トンネルの連続の青梅街道には「走り屋の天国」なのか気合の入った
走行のくるまが多い。 
「GT-R」「エボ」「インテR」・・・この辺がやっぱり根性が入っている。
湖畔沿いの道で後ろに付かれ見通しの良い直線で譲るとハザードを点滅させながら追い越し
て走り去る。 何度も往復しているのだろう、路面凍結の不安などまったく意識しないコーナー
リングで駆け抜ける。 
山こじ「カプチ」だったらと思うが、そこはおっさんの分別(?)でグッと我慢。
 
ゲームの世界では「スーパーライセンス」保持者だから・・・。

まして、走りではなく山を取った今では、愛車「山こじランダー」をおとなしく転がすことに専念
するしかない。
 待ち合わせの予定場所の鴨沢Pは山梨県側になる。 道を挟んでトイレ・電話・自販機etc
14,5台は停めれる筈だがすでに先客がいて満車状態、フロントガラスが凍結しているので
日中からすでに停めれる状態ではなかったのだろう。
携帯で三蔵と連絡をとろうとしたら、圏外だった。 仕方なく公衆電話で留守電にメッセージを
いれることにした。 
 三蔵が走っている最中だったら、山間部に入る前に聞いて欲しいと願いつつ、一つ手前の
浦P(とずら)で待機することに変更した。
 車中では保温ポットに持ってきたお湯でホットウイスキーを作り一息入れた後、寝袋に包まり
仮眠にはいった。
 4時30分頃、三蔵到着。 気がついてはいるのだが無視して目をつぶる。 三蔵も車の中で
仮眠しているようだ。 しかし眠っている時はいいのだが、いったん目が覚めると寒くてやりき
れない。 このまま5時30分までじっと我慢していた。
 5時30分エンジンをかけると三蔵も起きてきた。 
「ここから歩く」と言うと
ここからぁ〜? 
   もっと林道を登れば短縮できるだろう!」とのたまう
しかたなく、ネットで得た情報の林道の途中のスペースに期待しながら車を走らせる。
明るい大通りのほうが「車上あらし」etcの被害の確立が低いのに・・・。
「俺、盗られて困るものないもんね〜」 by三蔵  
               なんて奴だ・・・
 林道とは言っても奥に小袖の集落があるので、全線舗装の道だ。 駐車スペースはヘアピ
ンカーブの左側に大きく開けたところにあった。 すでに先客が5台程いたが眠っているような
ので我々の出発は6時30分に変更。 車中でサンドイッチを食し朝食とした。
 外気温は−4℃。 結構きびしいがTシャツとフリースの2枚だけで出発。
三蔵はというと・・・着過ぎ! 6時50分出発。 寒いのでピッチを普段より速めで行く。
 最近の山こじ日帰り登山はすべて「足トレ」と考え、
今日の課題は「同じピッチで歩き続ける事」だ。 
30分程で体も温まり、温度調節のため小休止。 ここで、おバカなことに付き合わされる。
中尾師匠の影響か、情けない腹をだした上半身はだかの写真を撮らされた。
まったく、・・・・・・。
 
 

良く整備された登山道なので、滑落する場所もないので速いピッチで登り続ける。 ときどき
を待つがマイペースで歩いているようなので、 さらに進む。
初日の出登山と昨日の散策が良かったのか調子はいい。
やがて、堂所(どうどころ)という小さな平坦地で休憩。


 
ネットで観た、女の子くらいならすっぽり入れる真ん中がくり抜かれた様な枯れ木があった。
途中から富士山が見え始め、やがて七ツ石小屋に到着(09:00)
一息いれ頂上を目指す。 ここで道を間違え雲取山方面に行ってしまった。
それは前方に水場があり、そこが分岐だったのだが休憩している人が先に目に止まり横を通
りぬけた時に右側の道を見落としてしまったからだ。
ちょと回り道だなと思いつつも左側の南アルプスの景色に励まされ石尾根縦走路ブナ坂
に出てきた。 ここから登り返して頂上だ。(09:50)



頂上は絶景だ!



 

富士山がくっきりと見え両翼を広げた雲取山、飛龍山の稜線、なによりもこの夏縦走した
南アルプスの山々がはっきりと見えた



これがあるから、山登りはやめられない!!
景色を肴に昼食の準備だ。 今日はラーメンとパンなのだが、なかなかお湯が沸かない。
ガスが少ないのは解っているのだが中途半端なボンベは縦走に持って行きたくないので仕方
が無い。 やっと沸騰した時には三蔵は食事を終えていた。

 

食事も終え景色も写真に収め下山開始。(10:55)
途中、野生の鹿や猿などがいないか注意を払いながら歩くが朝の早い時間帯しか人の目には
つかないようだ。 朝見た時は暗くて写真にはならなかった。
やがて、車道に出て無事車に戻り今日の登山が終了した。(12:50)


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