2005.1.10
   山こじ通信vol.2
   三頭山1531m
  
 
鞘口峠にて山こじ

山こじ、たった2回目の登山で
                雪山に挑戦!



 <自宅〜都民の森>
 登山デビューから、早2ヶ月。 さすがに土建屋の山こじは忙しくて山に行けない。
年末・年始は工事を完了させるか、完璧な保安設備をするかで大変なのだ。
 施工途中の場合は休みの期間中、パトロールをして役所に届ける義務が業者にはある。 
多少は追い込みをかけて完了させようとするから休みなど吹っ飛んでしまうのだ。
 そんな山こじと同様に三蔵はサービス業なので、人が休んでいる時こそ忙しい。
だから2人とも山どころではなかったのだ。
 お正月気分も世間では終わりとなった頃(山こじはすでに仕事が始まっている)三蔵がやっ
と正月休みをもらえて今回の山行きとなった。
 ・・・・とは言え、完全に冬である。  だから危険の少ない(?)三頭山にした。
 
三頭山都民の森として整備された東京都民の憩いの場、だから老幼問わず歩けるように
整備されたハイキングコースだ。  ましてや、ど素人の山こじの暴走にこりごりした三蔵が許
す訳がない。
 さて、当日はまだ暗いうちから自宅を出発。 入間から青梅へと向かう頃、夜が白々と明け
てきた。  快調に車を走らせていると、後ろに見覚えのあるプリメーラワゴンがついている。 
 TELしてみるとやはり三蔵だった。

 山こじ   「三蔵か?」

 三蔵    「そうだよ。でもTELなんかしてきて道路交通法違反だぞ!」

 山こじ   「こんな田舎道大丈夫だよ」  (ほんとか?)

      んな訳無いだろ!!(by桜田門)

 そんなこんなで五日市に到着。  最後のコンビニで朝昼兼用の食料を買い込む。
海苔巻きを食べながら運転し(オイオイ)吉野街道をひた走る。  本宿を過ぎた辺りから、
所々路肩に雪が残っている。  山こじは4駆だけど三蔵はFFなので大丈夫か心配しながら車
を走らせていると、やがて奥多摩有料道路時代のゲートを過ぎ、しばらくして都民の森に到
。 朝日に照らされて駐車場はカラカラに乾いている。  雪は?と探してみると、山の北側
に少しだけある程度だ。  天気にも恵まれ絶好の登山日和だ。


 <都民の森〜三頭山>

都民の森駐車場

            下界はこんなに晴れて乾燥しているのに・・・・            

 「さあ〜、いよいよ着いたぞ〜、準備準備!!」  だが、ナンダカンダ言ってもまだ山行き2
回目。  悲しいかなモタモタするばかりで手間ばっかり食ってしまう。
 いざ、出発!と歩き始めても・・・・「ドアをロックしたっけ?」などと平常心が欠けている。
(まだまだ、ど素人!!)

 先ずは、広い駐車場から舗装されている道をゆっくりと都民の森の施設を見ながら歩き始め
る。
 ゆっくり歩いているのだが、正月休みの間に体がなまっているので、すぐに暑くなり、
汗が出始めた。  こんな冬の山で汗を掻いたら大変なので、ウィンドブレーカーを脱ぐ為に休
憩をする。  一服しながら冬枯れの風景を見ていると・・・・・

    やっぱ!山はいいな〜

 やがて、鞘口峠に到着。  ここまでは大した雪もなく、確実に歩を進めていけば滑ることも
無かった。
 しかし、ここからが問題だった。  今までは足下の雪が踏みしめられていて靴が雪に埋もれ
ることなど無かったが、峠から稜線への道は踏みあとも少なく、なによりも雪が深くて登れそう
に無い。

 三蔵   「だめだ!登れない。横の巻き道を行こう。」

 山こじ  「そうだな。  アイゼンを車に忘れてきちゃたもんな。」

 我々は、稜線の登山道をあきらめ、勾配の緩やかなハイキング道を行くことにした。
さすがは都民の森、道がよく整備されていて歩きやすい


南側斜面は雪が少なかった

 途中に見晴らし小屋があったので寄ってみたが木々が成長してしまって、視界がよくない。 
  早々に出発とする。
 稜線の道に出ると、他のグループと出会った。  足下を見ると、何と12本爪のアイゼンを履
いていた。  大袈裟というべきか、うらやましいというべきか、車にアイゼンを忘れた我々には
何も言う資格がない。   やがて、東峰に到着

 
   三頭山東峰にて三蔵


同じく東峰にて山こじ

    空が青く澄み切っている

 さあ〜飯だ〜!    東峰にある風除けの休憩場に陣取ってコンビニの鍋焼きうどんを調
理する。   山こじのストーブはまだ新品のピッカピカ。   三蔵の年期の入ったストーブが
羨ましい。   

 <三頭山〜駐車場>
 食事が済み、じっとしていると寒いだけなので行動を始めたいのだが・・・・。
この先の事を考えると、アイゼンを持っていない我々には無理と判断し、下山に決定。





辺りは一面の銀世界!

 
 下山の途中、一箇所だけ富士山を望めた。   同じ道を下り始めてしばらくすると、また膝
痛が起きてしまった。  三蔵に鎮痛剤をもらい、ストックで足をかばいながら、何とか駐車場
にたどり着くという、情けない山行きで終わってしまった。

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