2012.9.9〜13
山こじ通信 vol.40
剱岳北方稜線
オッサンs Be Ambitiousと読む?? (by頑張るオッサンの会)
剱岳北方稜線と槍ヶ岳北鎌尾根は一般登山者にはハードルが高く、クライマーにとっては、単なるアプローチに過ぎないという微妙な位置にあると思う。
あえて言わせてもらえば、登山という自虐的な趣味を持った人が、「山ヤ」と呼ばれる世界へ飛び込むハードルかもしれない。
そして山こじは、そう呼ばれてみたい登山愛好家の一人である。
山行行程(4泊5日) 2012. 9. 9〜13 |
第一日目(予定歩行時間 4時間30分) 撮影+小休止 4時間55分 |
・ ・ 09:05・・・・・・・・・・10:13・・・・・・・・・・11:42・・・・・・・・12:20〜40・・・・・・・・・・・・・・14:00 ・ 欅平・・・・・・・・欅平上部・・・・・・・大太鼓・・・・・・・折尾谷・・・・・・・・・・阿曾原温泉小屋 ・ 600m (1:08) 950m (1:29) (38) (1:20) 900m ・ |
第二日目(予定歩行時間 8時間) 撮影+小休止 6時間16分 |
・ ・ 06:40・・・・・・・・・・・・07:32〜08:04・・・・・・・・・・・11:14〜12:07・・・・・・・・・・・14:15 ・ 阿曾原温泉小屋 (1:00) 仙人ダム (5:00) 仙人温泉小屋 (2:00) 仙人池ヒュッテ ・ 900m (58) 870m (3:10) 1450m (2:08) 2100m ・ |
第三日目(予定歩行時間 ) 撮影+小休止 |
・ ・ 終日小屋で沈殿 ・ |
第四日目(予定歩行時間 10時間30分) 撮影+小休止 9時間07分 |
・ ・ 04:50・・・・・・・・・・・・・・05:00・・・・・・・・・・05:28・・・・・・・・・・・・・07:14・・・・・・・・09:05・・・・・・・・・・・・09:47・・・ ・ 仙人池ヒュッテ (30) 仙人峠 (30) 池の平小屋 (2:00) 小窓 (2:30) 三ノ窓 (1:00) 池ノ谷乗越 ・ 2100m (10) 2135m (28) 2050m (1:46) (1:51) (42) ・ ・ ・・・・・・・・・11:06・・・・・・・・・・・・・11:35〜12:25・・・・・・・・・13:30・・・・・・・・・・14:47 ・ (1:10) 長次郎のコル (30) 剱岳 (1:30) 2600m (50) 早月小屋 ・ (1:19) (29) 2999m (1:05) (1:17) 2200m ・ |
第五日目(予定歩行時間 3時間10分) 撮影+小休止 3時間23分 |
・ ・ 05:30・・・・・・・・・・・・06:28・・・・・・・・・・・08:24・・・・・・・・・08:53 ・ 早月小屋 (1:00) 三角点 (1:30) 松尾平 (40) 番場島 ・ 2200m (58) (1:56) (29) 760m ・ |
当初の計画では9月の7,8,9,10(金、土、日、月)だったが、仕事の都合と天候予報の悪天を考慮し、2日遅らせて、9,10,11,12(日、月、火、水)とした。
平日狙いで、高速道路の渋滞や、山小屋の週末の混雑を避けるように計画した。
今回は、オール小屋泊で装備を少しでも軽くしようと計画した。
何しろこの夏は大失敗をやらかしてしまい、白馬岳〜唐松岳縦走(4泊5日)では、テン泊装備の重量と衰えた(オッサン化した)体力で、膝を痛め、計画の半分でリタイアとなってしまったからだ。
しかし、アルファ化されていても6日分の食糧(予備日1日分プラス)は結構重い。
今回の装備は、テント一式、マット、シュラフ、炊事道具一式、食糧等のうち、衣・食・住の食と住が無くなった替わり、ヘルメット、ザイル7mm×20m、ハーネス等とアイゼン、ピッケルが増えたので、重量的には僅かしか変わらないかも・・・。
でもザックは65gから40gに縮小できた。
土曜日の仕事を終え、風呂と夕食を済ませ、仮眠無しで9時過ぎに自宅を出発。
途中はトイレ休憩程度で360`を走り切り、深夜の1時45分には宇奈月駅前の有料駐車場に到着。
入り口を閉ざすゲートは無いのですんなり駐車でき、明日からの為に少しでも睡眠を摂るようにした。
あまり眠ることは出来なかったが、眼の前がすぐ駅なので洗顔等の準備をゆっくり済ませる事の出来る余裕があった。
黒部峡谷鉄道のトロッコ電車は、最近テレビ等のCMで宣伝しているので混雑が心配されたが、朝一の7:32発はガラガラだった。
普通車両は「窓無・背もたれ無」の仕様なので、トンネル通過時の騒音と終点欅平までの1時間以上もの道中では疲れてしまうので、R(リラックス)車両520円を奮発した。
こちらは「窓有・背もたれ有」だけではなく、普通車両が病院の待合みたいな長椅子で4人掛けなのに対し、通路の分減って3人掛けだった。
しかし、今日は日曜日にも関わらず、朝一の電車はガラガラで、自分の乗った8号車は一車両に自分一人だけ、すぐ後ろの9号車は一車両に夫婦一組だけという「貸切」状態で出発した。
(登山を終えた日は木曜日の昼だった乗客は満員で苦しそうだった)
宇奈月駅前有料P 黒部峡谷トロッコ電車(普通車両窓無し・背もたれ無し)
R(リラックス)車両 3人掛けシート窓有・背もたれ有
富山出身の女優室井滋さんの車内アナウンスを呑気に聞きながらトロッコ電車に揺られての黒部峡谷の旅を一般の観光客に混じって満喫し、列車は終点欅平駅に到着した。
HPの写真でよく見た欅平の綺麗な駅舎だが、実際に行ってみると雰囲気が予想とは違っていた。
山彦橋(電車は新山彦橋を走っている) 後曳橋(一般は下車できません)
出し平ダム 終点欅平駅(一般人はここまで!)
あたり前だが、「駅前のロータリーが無い!」
水平歩道のゴールは駅前の雑踏かと勝手に想像していたが、ここはX字の峡谷なので眼の前は断崖の絶壁。
対岸には黒部三大岩壁の奥鐘山の西壁が立ちはだかる秘境の真っ只中だった。
残念ながら今日は岸壁に張り付いているクライマー達の姿は無かった。
欅平の駅の標高は600m、水平歩道(旧日電歩道)は平均標高950mに穿たれた道である。
登山道入り口は列車を降りたホームの延長、駅の外れの小さな広場にある。
さっきまでの呑気な電車の乗客から一転して、いきなりガチの登山道で350mを登らされるジグザグのシジミ坂の始まりである。09:05
最初はゆっくりとペースを抑えて・・・、といつも思ってはいるのだが、次第に「ハァハァ」「ゼェゼェ」の本気モード全開の登りになってしまう。
はなっからから容赦の無いキツイ登りだ。
それでも一気に登ってしまおうと頑張り、二つ目の鉄塔で登り着いたと思っていたら、もう一つ上の鉄塔まで登らねばならなかった。09:38
ここで、心が折れてしまった。 (小休止ふぅ〜)
三つ目の鉄塔の傍らでは、登山者が食事の最中で、その人から昨日の小窓での事故を聞かされた。
その登山者は前日に事故に遭った方と池の平小屋で同宿し、一緒に酒を飲んで語らった相手らしい。
・・・・・。 スタート早々から事故の情報で身が引き締まる思いだ。
3本目の鉄塔付近(汗だく・・・) 水平歩道始まり
鉄板で補強 足元だけでなく頭上も注意!
鉄塔を過ぎると、いよいよ水平歩道の始まり(欅平上部)だ。10:13
渓谷までの高低差が200m位あるらしいが、結構道幅はあるし危険は感じない・・・が、落ちればもちろん唯では済まされない断崖絶壁の道である。
大汗を掻き掻き、休まず一生懸命に歩を進めるのだが、なかなかどうして景色が変わるほどには捗らない。
高低差はほとんどない道だが入り組んだ渓谷沿いをトレースしているので、平面的にはジグザグで、直線距離は中々進まないのだ。
狭い渓谷だから音が響くらしく、欅平の駅のアナウンスが結構あとあとまで聞こえてきて進んだ気がしない。
水平歩道は、鉄板や鉄骨で路肩を補強してあったり、ガイド本で見慣れた岩壁をコの字型に穿った箇所を進む。 昔は岩壁に鉄筋棒を打ち込み丸太を渡しただけの道だったらしい。まるで古代中国の中原に向かうルートの函谷関みたいだ。 穿った道は全箇所において頭上注意・手足元注意だ。
先ずは一つ目の素掘りの蜆谷のトンネルだ。10:47
蜆谷トンネル(素掘り) 短くて狭い!
二つ目(無名)トンネル 資材置き場?
仕合谷トンネル(素掘り) 路面と段差を設けて水を流している(右側)
ライト必要です 出口(逆コースの場合は入口?!)
このトンネルも素掘りで長さは150m程、足元には水がガンガン流れているが、丁寧に整地され、路面は片側に段差を設けて側溝を形造ってあり、足元が濡れるのが最小限になるように気遣ってくれている。 しかし、U型に曲がりくねっており、ライトがないと真の闇で何も見えない。ヘッドランプは必携である。
下の廊下全体に言えることだが、コの字に穿った道や、素掘りのトンネルは結構高さが足りない。 長身の人はもちろん、落石なども考慮すると下の廊下はヘルメットを被って安全を期して通過したい。石質的に断面が直角なので、頭を擦ったら痛いぐらいでは済まされない。流血必至だ!
欅平から5.4`地点の大太鼓通過。11:42
頭上注意(ヘルメット要) 足元にも注意!!
渓谷までの高低差約200m♪ 見事なまでコの字
堰堤なので上は水が流れている しっかり(?)したコンクリート造り
折尾の大滝(大きい?) 給水ポイントです♪
このトンネルはコンクリート造りの堰堤で、堰堤の中を通過出来るようになっている。
ここも高さが無いので、足元にばかり気を摂られていると頭をぶつける危険がある。
堰堤の上に登りザックを下ろして、冷たい沢水で顔を洗って小休止をした。
さっぱりしたところ出発。すぐに折尾の大滝。12:45
やっと今日の行程の半分は過ぎたが、まだ先は長い。無心になって歩くのみである。
曲がりくねった道を右に回ると、やっと今日の宿、阿曾原温泉小屋が見えた。13:38
やっと見えた阿曾原温泉小屋(でも後30分かかる) 魅惑の自販機・・・・・♪♪♪
源泉の湧き出るトンネル(高熱隧道) 源泉が98℃なので沢の水を引いてある
道は小屋の近くになってから、水平歩道の高さから50mほど下り、トイレや水道設備のあるキャンプ場から小屋に到着。14:00
徒歩(一般者は)のみでしか到達できない秘湯である。
小説「高熱隧道」で有名な岩盤温度が165℃にも達するトンネルから吹き出す98℃の熱湯が源泉である。キャンプ場の脇道から渓谷側に10分程下った所に露天風呂がある。
歩かないと泊まれない 秘境黒部の露天風呂、阿曾原温泉・・・・・極楽極楽♪♪♪
さっそく受付を済ませると「今日は宿泊客が少ないので、いつでもどうぞ♪」という事で到着早々に、独り占めの最高の露天風呂を満喫できた。
テレビでもおなじみな阿曾原温泉小屋の建物はプレハブ式で、毎年小屋締めの際には解体され、トンネルの中に格納される。
そして小屋の御主人・佐々木泉さん達の「チーム阿曾原」の皆さんが力を注ぎこみ、毎年の雪崩による道の崩壊が避けられない危険な仙人谷の道を、雲切尾根に付け替えた。
7年前に完成し、毎年シーズンの初めには下草を刈り登山道の維持管理に心血を注いでいる。
夕食時には同宿した2名の若者と会話が弾み楽しく過ごせた。
第2日目(9月10日 月曜日 晴れ)
小屋からの出発は水平歩道の高さに復帰するための50m程のアルバイトから始まる。06:45
まだ体が起きていない朝一の試練なので、結構応える。 「オッサンになったなぁ」とつくづく感じる瞬間である。
権現峠のトンネル通過。07:12
権現峠トンネル(コンクリート造りだが・・・) 中央部は落盤で崩壊(スリルある〜〜♪)
水平歩道を鉄塔整備の道と分かれ、急坂を80m程下り、降り着いた所に、いきなり人工的な鉄筋コンクリート造りの人見平宿舎が現れる。
ここからは仙人ダム関係施設である。
仙人ダム到着。07:32
山中に忽然と現れる人見平宿舎 山小屋関係者はここまで電車で来れます♪
ロープが張られて誘導されるように仙人ダム施設の屋上へ導かれる。
ここで女性2名(母娘)の登山者と出会う。彼女らは仙人温泉から来たそうだ。
施設の中を通り抜け、梯子を登り、仙人谷の丸木橋を渡る。08:04
下の廊下・黒部ダム方面はこちら 「高熱隧道」は近代化産業遺産です
仙人ダムや施設の屋上を通過 仙人谷の丸木橋(シーズン後は撤去)
(関西電力には発電所設置の許可条項の中に、毎年の歩道整備や山小屋関係者や登山者の利便に協力しなければならない旨の条件が付されている。
だから小屋関係者は欅平から先の上部軌道で阿曾原駅や仙人ダム駅まで電車で入る事が出来る。もちろん一般者は乗車出来ない。)
それほど仙人谷の道は不安定で、危険なルートだった訳である。
調査計画に3年を費やし、許認可申請、切り開きの重労働、維持管理など、皆さんの汗と苦労の沁み込んだ道を歩かせてもらっているのだ。
我々は歩く事、踏み固める事で安定した立派な道に育てあげなければならない。
さすがに急登と謳われるだけあって、ロープ・鎖・梯子といたる所にあり、休む場所すらない。 すれ違った団体さんも降りるだけで苦労をしている。 そんな最中に単独で降りてこられた見覚えのある顔は・・・。仙人温泉小屋主人の高橋さんであった。
山 「(あっ!仙人が降りてきた!)仙人温泉の高橋さんですか?」
仙 「おう、そうですよ。」
山 「私、高橋さんと同じ所沢から来ました。
今回は宿泊ではないんです。すみません。」
仙 「私も今日は用事があって、山を下りて留守にしますが、
小屋締めが終わったら、所沢で一杯やりましょう♪」
と会話を交わし、別れた。
高橋さんは、関係者用ルートでダムから列車の人となる。
元クライマーだけあってタフな人だ。聞くところによると仙人温泉小屋からダムまで(山と高原地図によると3:30)を1時間半くらいで仙人の如く飛ぶように駆け抜けるそうだ。
雲切新道は、尾根に上がり見晴らしが利くようになると、黒四発電所が見えたり、野生のサルがいたりと、目は楽しませてくれるのだが、足腰には容赦無い急登が続く。
木の上には野生の猿(怖い) 黒四地下発電所の送電線口
途中の自然にできた「天狗の鼻」のような大木(御神体と呼んでいるらしい)に安全祈願が掛けてあったり、チーム阿曾原の皆さんの気持ちが伝わるようだ。 大汗を掻き放題でぐちゃぐちゃになり、何回もの頂上の思わせぶりに落胆したり・・・を繰り返し、やっとの事で1629mピークに到着。10:45
雲切新道の安全祈願 尾根頂上(1629m)
ピークから5分程下った所で視界が開けて、やっと谷を挟んだ対岸に仙人温泉小屋が見えた。
更に進むと、仙人温泉の湯けむりが沸き立つ源泉付近でカップルの登山者と出会った。 そして男性のズボンが汚れ破れているのを見つけ訳を聞くと、この先の二股の雪渓でやったらしい。
気を付けなければいけない。
仙人温泉小屋到着。11:14
秘境仙人温泉 谷を挟んだ仙人温泉源泉
仙人温泉小屋 源泉から空中に吊るしたパイプで引かれている
ここに来る途中、ご主人と出会ったことを小屋番さんに話して、「山こじ名刺」を渡しておいた。
冷たいサイダーで喉をうるおし、昼食休憩を摂る。 阿曾原温泉で作ってもらったお弁当が旨い!
小屋番さんに二股の雪渓の事を聞くと「行けばわかるよ。あんたなら大丈夫だ!」と言われ出発。12:07
小屋から上の仙人谷の道は細くうねっていて急登の連続だ。 やがて問題の二股に到着。12:38
ロープ通りには歩けない! 痩せたスノーブリッジ(もうすぐ崩壊)
更にその雪渓が、もうひと雨でも降ると落ちそうな位痩せたスノーブリッジになっている。 いっその事、落ちてしまえば誰でも気が付くので安全なのだが・・・。
先ほどの男性は災難だったと思う。
状態を観察しながら谷を遡り、雪渓の終わりの30m程上まで高巻く。 河原を廻り込んで、ようやく草付から雪渓の上に乗ったが、草付の部分は腐ってヌルヌルしているので、シュルンドの無さそうな雪渓の肩の部分を歩く。 キャップを外したストック突き刺し、そこに左足を添えて位置を固定し、右足はキックステップでグリップ確保しながら下降開始。
思いのほか上手く歩け、順調に進み、雪渓歩行も残りあと僅か2〜3歩で地面のルートに合流・・・という所で「ツルリン」と尻もちを着いてしまった。
「あ〜ぁやっちまったい!尻が冷たいなぁ〜」心の中では笑っているうちに体が滑り始める・・・。
「えっ・・・止まらない?!」(汗! 汗! 汗!)
この後に災難が(10秒前)!) 生々しい爪痕(猫も人間も爪を立てる・・・)
全身に緊張が走る!と同時に体が反応し腹這いになり猫の様に両手の爪を立てる!!(汗! 汗! 汗!)
「それでも、止まらない!!」
(ギョェ〜○▼□×●▽■!!!)
そんなパニック状態の中、チラっと横を見ると雪渓の端に手が届きそうだ!!
「えいっっ〜〜!!」 手を伸ばす・・・つかんだ!!
「・・・・・・とっ止まったぁ~♪♪」
(・・・ホッ)
必死で掴んだ雪渓の端 滑り台のゴール???
文字で表現するとこんな感じだが、すべては一瞬の間に起きて終わったハプニングだった。
無事で済んでよかった。命拾いをした。(大汗)
油断はどこを突いてくるのかわからない、肝に銘じよう。
現場には僅か3m程の猫が引っ掻いた様な両手の爪の痕が残った。必死の抵抗の爪痕だ。
あと10m程で雪渓は終わってしまい、本流に合流している地点で切れ落ちていて、高低差は4〜5m程あった。
このまま滑っていたら、腹這いから仰向けに裏返しに落ちて、頭を河原の石に打って・・・。
考えたくない、危なかった〜。12:58
さらに仙人谷の急登は続き、沢を右に行ったり左に行ったり、沢の溜りでタオルを濡らし頭に乗せて絞り・・・、「う〜ぅ気持ちい〜ぃ!
標高が2000mを過ぎた頃、道は左に折れヤブの中へ・・・ゴールは近い。 しばらく行くと茶色のトタンの壁が見えた。
今回はナビを持参 やっと着いた仙人池ヒュッテ
予想とは違って仙人池ヒュッテの玄関の左側から到着。14:15
雨に煙る裏剱
八峰をバックに ヒュッテならではの構図
今の時期は紅葉のシーズンにまだまだ早いが、紅葉のピーク時になると布団一枚に3人になったり、横になれずに体育座りのまま、夜を明かす事になるかもしれない。
紅葉シーズンに行かれる方は肝に銘じて計画してくださいね。
今回は「八峰」という12〜13畳の部屋を独り占めにして泊まった。 紅葉シーズン前でさらに平日だからこその役得だ。
オッサン入浴中 ヒュッテ名物「檜風呂」
写真でよく見る名物の檜の風呂の窓枠からの景色は、サッシに変わってしまっていて、ちょっと興ざめだ。
ヒュッテの建物は毎年の積雪に歪められ、それを補正して、翌年また歪められ、また補正して・・・。
この繰り返しで何とか自立しているのだ。
越年の傷跡・・・ 毎年小屋開け時はこの状態
「あと何年もつかな・・・?」とは、ヒュッテの名物女将・静代母ちゃんから引き継いだ若社長・孫の正博さんの本音だと思う。
お昼に仙人温泉小屋に着いた頃、対岸の登山道に現れて、食事休憩の間に追い抜いて行った登山者がいた。
話をしているうちに、どこかで見覚えのある顔と思って訪ねると、HP「浜ちゃん流」の浜ちゃんであった。
HPは理由あって今は閉鎖しているが、山こじは剱岳近辺の情報を得る為、お気に入りに登録していたのだ。
ドップリと山に取りつかれた彼と北方稜線の話で盛り上がる。
この日は北方稜線を一足先に踏破してきた、常連の豊田ガイドと同行の女性、もう一人も常連さんというアットホーム的な雰囲気で夜を過ごす。
BS放送のテレビで天候の悪化を知り沈殿決定!
第三日目(9月11日 火曜日 小屋付近の雨は降ったり止んだり、2600m以上は終日雲の中)
沈殿なので終日読書とお酒で過ごす。
3時過ぎに雨の中を北方稜線を越えてきた山小屋主人のパーティや早月小屋から本峰を槍沢に下って剣山荘を通過し、さらに真砂沢から仙人新道の長躯を登って来た男女1組などが到着して賑やかになった。 連泊とは言え、一人で大きい部屋を占領しているのは忍びないし、玄関により近い方が都合が良いので、「二峰」という4.5畳の一階の部屋に移動した。
明日はいよいよ北方稜線にアタックの日だ。
「八峰」 12〜13畳位 「二峰」
第4日目(9月12日 水曜日 晴れ)
昨夜は、やはり気負いや興奮があったのだろう。夜中の2時には目が覚めてしまい、布団の中でルートのおさらいや体をほぐしていた。
夜空の星が輝いている。天気予報通り、今日は晴れだろう。
北方稜線は山こじの登山人生、最大の挑戦!頑張るしかないのだ。04:40
夜明け間近の仙人峠から振り返ると仙人池ヒュッテの灯りがポツンと見える。たったの二泊なのに、妙に寂しく感じる。
出発の際に、早朝にも関わらず、見送って下さった、若社長の正博さん、脇さん、田中さんありがとうございました。
またいつの日かお会いしましょう。
後立山のシルエット 池の平小屋
真砂沢分岐。04:58 やがて仙人峠着。ヘッドランプが要らなくなる。
朝露で、びしょびしょに濡れながら池の平小屋に到着。05:28
外に出ていた小屋の母ちゃんと少し話す。
平の池を見ながら旧鉱山道を進むと小窓の展望台、その先には・・・
平の池 ハイ!存じ上げております
「これより先 危険 一般道ではありません」と警告の看板だ。
もちろん、このルートを目指す登山者は確信犯だから、百も承知だ。
道はいよいよ小窓雪渓に沿って細々と続く。 幸いにフィクスロープやペンキマークが最低限ではあるが残っている。
やがて池の平の常連さんが「モンローの唇」と呼ぶ雪渓が見えた。
小窓雪渓 (いよいよ北方稜線の領域へ・・・)
大滝(丸い穴は事故現場) 鉱山道登り口(ペンキマーク有り)
その下の大滝の手前に大穴が空いている。8日に起きた転落事故の現場だ。
前日は大丈夫だったらしいが、翌日には踏み抜いてしまったらしい。
夏の雪渓は一日で状態が変わってしまうので、特に慎重に行動しなければならない。
雪解け水が落ちる滝壺付近は限りなく0℃の氷のような水だったろう。
幸い4時間程で救出しヘリで病院に収容され、現在は低体温症からも脱出できたらしい。
ベテランも素人もない!大自然は容赦なく牙を剥くのだ!!
大滝を見た所から少し先が小窓雪渓の降り口だ。しっかりペンキマークがある。
小窓雪渓の勾配は緩いのでアイゼンは面倒臭いのだが、折角持ってきている物を使わずに万が一の事故でも起こしたら大馬鹿者だ。
何事にも万全を期す必要がある。
雪渓の真ん中を順調に進み、半分ほど登った所で振り返ると後続者がいる。 声をかけると浜ちゃんと若社長の正博さんだ。
北方稜線をベテランの浜ちゃんが案内するとは聞いていたが、こんなに早く出会うとは。
小窓到着はこのルートを何度も歩いて知りつくしている、雪渓を一直線に詰めた浜ちゃん達が早かった。
山こじは事故の事が頭から離れず、チラリと見えたシュルンドにびびって、詰めの100m位手前から右脇の草付に逃げ込んでしまった。
登り辛い朝露で濡れた斜面を、滑りながらも両手両足を駆使した人間四駆で何とかクリアしたのだ。
ミッションを無事にクリアする結果を得られていれば、格好悪くても良いのだ。
小窓到着。07:14
小窓の富山側は西仙人谷 小窓雪渓
ここで先に到着して待っていてくれた二人と合流。
スーパーな浜ちゃん(左)と若社長・正博さん
ニコニコ顔の浜ちゃんと若社長・正博さんはしっかりと朝食を食べてから来たらしい。
だからパワーがあるのか? いえいえ彼らはスーパーの付くアルピニストなのです。
廃道で荒れ放題の足場の悪い、急登の連続する旧仙人谷の道を30キロオーバーの荷物を運び上げる歩荷をしたり、登山道修繕の材料と道具を背負って現地に行き、作業を済ませて小屋を往復するなど、小屋番の生活は体が資本、毎日が足で稼ぐ仕事なのです。 生半可な足腰では務まりません。 そして二人とも、まだまだ若い!
オッサンの山こじとしては、口惜しがる依然に飽きれてしまう程だ。
会話をしながら、息も乱さず、汗もほとんど掻いていない彼らに対し、大汗ボタボタで洪水状態の山こじとしては、
「どうせ追い付くのなら、昨夜じゃなく、
ここまで弁当を届けてくれたらいいのに。」(笑)
と、ちょっと憎まれ口を叩いて再会を喜んだ。
外したアイゼンを手にぶら下げ、踏み痕のしっかりした道を辿り、小窓尾根のトラバースを進む。
踏み痕が交錯しているが、バリエーションルートなので指示標などは無く、登れるルートを自分で選びながら進むのだ。
小窓尾根を巻く 小窓の王近くを先行する二人
HPなどの情報では、この先に小さな雪渓が2か所あるはずだが、一つ目の雪渓付近は完全に溶けて消失していた。
もう一つは・・・、なるほど皆が口を揃えて言う、いやらしい距離のトラバースであり、しかも物凄い急勾配。
しかもすぐ先で雪渓が無くなっていて1秒で痛いぐらいでは済まされない落差(10m位?)に転落だ。
本当にいやらしい規模の雪渓 万全の装備で安全登山
スーパーな浜ちゃん達は少し上を高巻いてノーアイゼンで通過して行ったみたいだが、「人は人、自分は自分」。
一昨日の事もあるし、命を守る安全行動を面倒臭がってはいけない。
本業の工事屋の安全管理の基本である。だからしっかりピッケルとアイゼンで身を固めてから通過した。08:17
さらに進むと小窓の王の基部(乗越)に到着。08:41
小窓の王の基部 上部は雲に隠れた池ノ谷ガリー
いよいよ北方稜線の核心部に到着だ。
ガスが立ち込めているが、バンドを下った先の池ノ谷ガリーを登っている二人の姿が確認された。
上から3分の1、 大岩付近を登る二人(右=浜ちゃん、左=正博さん)
二人とも四つん這いで登っているが、ザレている急斜面なのでロスが多いみたいだ。
時々落石の音も聞こえる。 この先は両手が使えるように必要の無くなった装備をザックに積め、一休みをして二人との距離をとった。
池ノ谷ガリーは完全に密着して行動を共にするか、お互いの距離を置かないと落石必至のガレ場なので危険極まりないのだ。
彼ら二人が、上部のガスの中に消えた頃
「さあ行動開始!核心部にチャレンジ!!」08:55
比較的歩きやすいバンド 発射台(通称)とはよく言ったものだ
ザレているが、足元を確かめながら進み、次第に壁沿いのルートを採れば結構締まっている箇所がある。
下部にはフィクスロープも残っていた。
そして降り着いた所が三ノ窓である。09:05
左は三ノ窓 昼なお暗い池ノ谷左俣
物凄く狭くて暗い、急峻な谷で雪崩の巣である。 言葉の響きだけでも不気味な雰囲気である。
ちなみに「行けない谷」→「行けん谷」→「いけんたん」→「池ノ谷」となった。
もちろんスーパーな浜ちゃん達は歩いているが・・・、命知らずとしか言えない。
ちなみに信州と越後では呼び方が違っていて、
「沢」→「谷(たん)」、「頭(かしら」→(ずこ)、「切戸(キレット)」→「窓」
したがって、剱沢も剱谷(つるぎたん)、長次郎谷(ちょうじろうたん)、長次郎ノ頭(ちょうじろうのずこ)となる。
ちなみに三ノ窓からそびえているのはジャンダルムだが、これは近代登山になってからクライマーが洒落た名前をつけて呼んだらしい。
チンネ、クレオパトラニードル・・・etc。
さあ、ザラザラの池ノ谷ガリーにアタックだ。 上部に人がいたら落石必至のこの場所に安全地帯は皆無だ。
一気に登りきらなければ、危険極まりない。
しかも、下りのエスカレーターを登るようなもので、5歩中1歩の2割位は流されてロスがでる。
足元のしっかり安定したところ以外で立ち止まると、自分の周り一坪程がそのまま下がっていく。まるで蟻地獄のようだ。
次の立ち止まる場所に目星をつけて、一気に駆け込むような登り方でバラエティ番組のゲームの如く詰め上げるしかない。
中央の大石を越えた付近から、踏み後が顕著になり、上部はジグザグに道がついていた。
ガスが立ち込める池ノ谷ガリー もっ もうすぐ・・・
池ノ谷ガリー、遂に登り切りました・・・
池ノ谷乗越到着。09:47
なっなんと・・・これを登れってか?!
どうだと言わんばかりに、池ノ谷尾根ノ頭の岩壁が鎮座していた。
ここもHPやガイド本で有名な場所である。 水を一口含んだだけで、連続アタック開始!
中央のガリー(岩溝)と、その横のフェイス(凸面)のどちらを登るか迷ったが、結局最初の取りつきはガリーからにした。
岩壁は角度も寝ているので難しくは無い。手がかりもスタンスも広く、ミスさえしなければ何事も起こらない。
グレードは何級か分からないが、その辺の高い石垣を登るようなものだ。
しかしフリーソロなので落ちれば間違いなく死に至る。
順調に登る詰めるが中央部付近でハングした岩が邪魔しているので登り憎くい。
この箇所だけ右のフェイスに逃げ、通過後にガリーに戻り登攀終了。10:00
登りつめて一息 剱の岩は手を切るから皮手袋
八ッ峰の頭・チンネ・ジャンダルム 千両役者の揃い踏み
雲の流れが速く展望の邪魔をしているが、八ッ峰を登るクライマーの声が聞こえる。
眼下には右俣から望む長次郎谷。稜線方向には剱岳本峰が・・・、雲が湧き出て邪魔をしたので見えない??
先に進むと、これまた有名な二枚岩のポイントだ。
二枚岩 ガイドツアーで北方稜線
この辺の長次郎谷側は、岩棚が完全に道の状態になっているので、忠実に進むだけだ、ルートに迷う事は無い。
ここで反対側から来た6人のパーティーとすれ違う。
ガイド3人に60歳代半ばのおばちゃん二人と男性一人の3:3のマンツーマン体制だ。
ガイドさん頼みとは言え、青春ならず老春?熟春?
(大変失礼しました)元気が何よりである。
ここで気が付いたのだが、岩棚をトラバースするのに勇気のいるロープの垂れている有名なポイントを写真に撮っているくせに、
何としたことか、尾根越に通過してしてしまいパスしてしまった。ガイド本や雑誌で言う程の緊張感は全くなかったので、知らないうちに終わってしまった。
通過後、岩棚のルートに戻った所で、反対側から来た浜ちゃん達と再会。 彼らはすでに本峰を下りてきた帰りだ。
すでに本峰を踏んだ帰りの二人(早っ!!)
スーパーな浜ちゃんと 池ノ平の若社長・正博さんと
やっぱり、とんでもないスーパーアルピニストだ。
休憩無しで頑張っても1時間以上は早い。 写真を撮りあって、今度こそ最後のお別れだ。
出逢えて良かった頼もしい若者達だ。
(感想がいよいよオッサンだ)
岩棚を廻り込むと長次郎ノ頭だ。
懸垂の支点があるけど
ガイドツアーの人以外は必要無い、むしろ恥ずかしいくらいだ。
と浜ちゃんがアドバイスしてくれたが・・・。
ここでも「人は人、自分は自分」と安全第一を心掛けて、懸垂することにした。(旅の恥は掻き捨て)
持ってきたザイル7o×20mを支点の3本ある捨て縄に全部通してセット、投げる・・・。
・・・が届かない!!
ザイルが短くて下の岩棚まで届いていない!それでも残りはフリーソロで何とかなるかも・・・と、思って下降開始。
ザイルの末端が残り50pまで降りたが、手がかりも足がかりもない、ツルツルのガリーを選んでしまった。 残りは目測で3m位だ。
・・・悩む。 ・・・悩む。 ・・・悩む。
・・・飛び降りるか? ・・・いや、待て。 ・・・悩む。 やっぱり飛び降りるか!
・・・だめだ!!絶対にダメだ!!
これは間違っている! 他にルートは必ずある。
もう一度よ〜く考えろ自分!!
すでにエイト環からザイルを外して飛び降りる体制になっている。
ギリギリの所で思い直し、支点の所まで登り返した。 この間10分位は「セミ」になっていた。
支点からもう一度下降箇所を探すと2m横の凸面が手がかり足がかりが有って良さそうだ。
ザイルを投げると下まで届く。 「なぁんだ、ここじゃん♪」
再び下降開始。15秒位で着地、事なきを得た。
ザイルが長ければどちらでも良いのだがクライムダウンは左側
何てことはない、ルートが正しければ簡単である。
しかし、知らないからこそ迷い悩み、その不安を勇気と知恵で乗り越えるのが、バリエーションだと思う。
経験者の後を付いて行くだけ(ガイド登山も含む)ならバリエーションルートに挑戦する意味は無い!!
達成感や、充実感は
困難を自分だけの力で
乗り越えたものだけが得られる。
さて3年前にも来た事のある長次郎のコルだ。 この先は本峰に向かってひと登りだ。
長次郎のコルにて (永い緊張から解放された瞬間)
長次郎の反対側は池ノ谷右俣 長次郎谷の雪渓はほとんど無くなっている
遂に剱岳本峰をロックオン!!
剱岳頂上の祠 2999mの大石
ハイ!危険です。 だから、入らずに出てきました?
剱岳頂上着。11:35
頂上では昼時でもあり、日本最難関の剱岳登頂達成に満足そうに食事を頬張っている。
山こじも今回の目的完遂でやっと緊張が解けた。 充分に昼食休憩を摂った後下山にかかる。12:25
「登山とは
無事に下山をして完了する」
を肝に銘じ、長大な早月尾根を下る。
一般登山道とは言え、岩稜の鎖場続きで気を抜けない。 疲れた体で降りる早月小屋までの2時間はきつかった。
これでも一般登山道?! 最初は鎖場だらけ・・・(シシ頭の岩峰直下)
カニのハサミ付近
痩せ尾根がつづく・・・
標識 早月小屋(旧伝蔵小屋)
早月小屋着。14:17
第5日目(9月13日 木曜日 晴れ)
昨夜は大部屋で、布団が12枚敷ける所に13人が眠った。
山小屋としては普通の事なのだが、今日は週末ではなく平日の木曜日なのだ。
何故こんなに多いのか尋ねると定年になってから毎日が退屈なので、天気予報が好天を知らせると、居ても立っても居られないので、すぐに車で素っ飛んで来たそうだ。
なるほど同宿の人を見廻すと60歳代半ば以降の人ばかりだ。
皆さん元気だから「日本百名山」の完登でも狙っているのだろう。
自分以外の全員が、剱岳登頂に向かう人達なので、テンションが上がっている。 違うのは山こじ一人だけ、逆方向の番場島に向かって歩いている事だ。
今日は晴天なので、登山日和だから、
皆さん頑張ってくださいね♪
元富山県警山岳警備隊・早月小屋の主人、佐伯健一さんと (伝蔵さんの息子)
朝焼けに稜線
眼下には富山湾
2200m付近の池塘 1920.7mの三角点
アシウスギ(立山杉) 登山口に到着
剱岳・・・・・・それは試練と憧れ
しかし、早月尾根は長大である。 昨日から下りっぱなしだが、ゴールはまだまだ遠い。
標高の表示盤を見ながら現在地点を確認できるが、だんだんと嫌になってくる。
次第に登ってくる登山者とすれ違う数が増えてくる。平日なんだけどなぁ。
最近はトレランが流行っているので、Wストックのランナー姿で軽装備・日帰りという人が増えている。
長大な早月尾根でトライするなんて底なしの体力みたいだ。
山と高原地図の参考タイムは登り9時間10分、下りは6時間20分、往復15時間30分である。
オッサンは下りだけにも関わらず、汗でボロボロになり、やっと番場島に到着。08:53
番場島の「試練と憧れ」の文字は
オッサンの心に深く刻み込まれた。
「オッサンs Be Ambitious」
※ 追記
番場島からはタクシーで上市駅に向かう。7400円
上市からは富山地方鉄道で1時間10分位(各駅停車)揺られ、終点宇奈月へ。
13:30〜18:30渋滞知らずの高速道路で帰宅。