2005.11.12
  山こじ通信vol.7
大菩薩嶺2057m
  

                                                        
  


<出発前>
 山こじ  「さあ〜今度はいつ山へ行こうかな〜」

 新妻ちゃん  「あなた!  ○月○日山って言っちゃダメ!

 山こじ  「何だ?それ」

 新妻ちゃん  「あなたが山って言うと絶対絶対ぜったい 雨が降るのよ・・・・雨男だから」

 山こじ  「わたしはあなたの何ですか?」(怒)

 新妻ちゃん  「夫でし。おっととと」

 山こじ  「あなたは私の・・・・」

 新妻ちゃん  「妻でし!」

 山こじ   「妻だったら夫の味方でしょ!」

 新妻ちゃん  「それとこれとは別でしっ! わたしは出かける用事があるの! 
  あめふっちゃ困るの!の!!
 
 山こじ   「妻にまで雨男といわれてしまった〜」 (泣)



<自宅〜裂石>
 1時30分起床 
 さむい〜! いかんいかん、これしきの寒さ屁でもないと思わなきゃ!
窓を開けると ぽつぽつぽつ  雨〜 な、なんじゃこりゃ〜!
しっかり雨男している自分にがっくりしながら山行の準備をする。
2時ちょうどに雨の中、くるまを一路奥多摩へと走らせる。
奥多摩湖Pには3時30分に到着。 三蔵が仮眠をしながら待っていた。

 三蔵   「さむい さむい さ・む・い〜」

 山こじ  (雨だから怒っているのかな〜)

 三蔵   「眠れないから出発しよう!」

 やがて小菅に入り、霧が出始めた。 視界はだんだんと悪くなり、それに伴い雨も激
しくなってスピードをガクンと落としての走行だ。 慎重にコーナーを重ね、大昔、自
転車ツーリングで寄ったことのあるドライブインを過ぎるといよいよ峠道だ。
 大雨と霧で視界は最悪だ。 センターラインと外側線を頼りに慎重に慎重に運転
をする。 長い時間を掛け、やっと青梅街道の頂上、柳沢峠を通過。 下りはもっと
ひどい霧だ。 ゆっくり慎重にくるまを走らせ、4時45分裂石到着。 ここまで自宅か
ら2時間45分かかった。

<裂石〜上日川峠>
ここからは、いよいよ林道走行だ。 三蔵に一声かけて霧中走行の無事を喜ぶ。
ここで我々の前を登山者ものと思われるエスティマが前を走る。  視界が悪いので先行してく
れると有難い。 とその時、左の目の片隅になにやらちらっと

どっし〜ん!!

 山こじ  (な、なんなんだ?)

い、猪だ〜 。それもお、大イノシシだ。

くるまの左側から茶色の物体がそそくさと通り過ぎる。

 すぐに冷静になり、ヘッドライトの光軸がずれていないか確かめる。  大丈夫そうなので走行
を続ける。
 あ〜びっくりした。 人間に直にぶつかったら完全にアウトだ。 それにしても、あの衝撃で
平気なのは野生ってスゴイとおもった。
5時05分上日川峠(1590m)ロッジ長兵衛前の駐車場に到着。

<上日川峠〜福ちゃん荘>
峠に着いて、くるまを調べてみるとあっ!ナンバープレートが曲がっている!

あっ〜!バンパーもゆがんでいる!!

 三蔵の笑いを背にひとり心の中で泣いていた。

おのれ〜イノシシめ、今度みつけたら・・・逃げるっきゃない!

 雨なので、くるまの中で朝食を摂り、仮眠をしながら夜明けを待っているしかない。
やがて周囲の景色がぼんやりと浮かび上がるようになり、雲が下のほうに見えまるで雲海をみ
ているようだ。 (いちおう雲海だって!)
 明るくなって雨もしだいに小降りになってきたので、そそくさと準備に取り掛かる。
ロッジの横を福ちゃん荘までは舗装路が伸びていて我々はゆっくり体を慣らしながら登りはじ
めた。 三蔵は風邪が抜けきれてなく調子がでない。 20分ほどで福ちゃん荘が見えてきた。
 7時35分到着。

<福ちゃん荘〜雷岩>
 体が温まってきたので、服を脱いで調整する。 
 ここまで、110mほど(福ちゃん荘は1700m)登ってきたが全線舗装路だったのでハイキン
グみたいなものだった。
しかし、ここからは本格的な山道が始まる。 8時40分出発。
風邪のせいか、なかなか三蔵のペースがあがらない。 雲取山のときの自分を見ているよう
だ。 それでも一歩一歩、自分のペースで頑張っている。 
 山こじはというと絶好調! 
 これまで毎回、膝痛を起こしていたが毎日風呂でスクワット100回! これが効果てきめん。
 スイスイと足場の悪い所でも登って行ける。  つづら折れの4〜5段上からヘばった三蔵
写すべくカメラを向けると一瞬にして最高の笑顔でごまかす。
                                         (う〜ん残念!)



さわやかな男三蔵です!
  (ま、まぶしい〜・・・)

 登りながら後ろを振り返ると雲海にたなびく富士山が見える。
  


絶景!

 気持ちのいい汗を掻き、やがて雷岩に到着。 8時40分。
ここで4〜5人の登山者と会い挨拶を交わす。

 『今日はいい天気になってよかったですね〜』 

 『本当にいい天気で最高ですね〜』

 苦しかった分、ご褒美の最高の景色を目の当たりにして皆顔がほころぶ。
しかしここは標高2035m、さすがに寒い。 ザックから、またフリースとウィンドブレーカーを取
り出し服を着込む。

 横浜から来たというベテランの登山者と写真を取り交わす。

      
   
        南アルプスをバックに30年来の親友2人

<雷岩〜大菩薩嶺〜雷岩>
 そろそろ体も冷えてきたので本日の最高地点 大菩薩嶺に向かう。  さして勾配のない
木々の間を進むと程なくして大菩薩嶺に到着。  9時02分。
 


                   大菩薩嶺にて
      「おまえだけ写真がでかい!」  by三蔵

 たったの15分で大菩薩嶺と雷岩の往復を済ませ、賽の河原へと向かう。9時10分。

<雷岩〜賽の河原>
 雷岩の岩場を過ぎるととっても歩き易い道なり、まるで雲上散歩だ。


    南アルプスをバックに雲上散歩 

眩しいくらいの陽光の中稜線を歩く   

ま、まぶしい〜   なにがじゃ!(怒)

 途中、神部岩などを横目で見ながら賽の河原(1955m)に到着。 9時30分。



今日は、快調にここまで来たので避難小屋もあることだし昼食にする。 今回はチャンポンを
作って食べた。

 我々が休憩していると、団体さんが避難小屋の横を通過した。 それが長い。
それもそのはず、4〜50人位も並んで蟻んこように長蛇の列をなしていたと三蔵が見てきた。
 その最後尾でツアーのガイドらしき人がなにやらトランシーバーで先行の人と連絡をとりなが
ら歩いていった。  

<賽の河原〜大菩薩峠〜上日川峠>
 10時30分、いよいよ下山を開始する。  歩き始めてすぐに、人がいっぱいの峠に着く。



  あまり興味も湧かないのですぐに通過。  それからは大菩薩の表参道とも言うべき、広く
良く整備された道を軽装の登山者とすれ違いながら駐車場へと戻ってきた。  
<大菩薩の湯>
 帰りのお楽しみは青梅街道に出てすぐの大菩薩の湯に入った。 出来て間がないのかきれ
いでなかなかの湯だった。  13時40分、三蔵と別れひとりの山旅へと出発した。

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