2005.12.10
   山こじ通信vol.9
    大岳山1267m
    御前山1405m
 


狭山市柏原より

山こじ奥多摩三山を征服!
        
          (奥多摩三山とは・・・三頭山・大岳山・御前山)
                               



 <きっかけ>
 なにしろ、毎日見ているのである。  なにが?って。 大岳山と御前山なのだ。
大岳山は、古くから東京湾を行きかう漁師の目印にもなっていたそうだ。
 なるほど、その特徴的な山容は目立つはずだ。  昔、自転車に熱中していた頃、その麓の
峠の大ダワ(峠の名称は特別には無い)を登ろうと思ってはいたのだがノビノビになって今日ま
できてしまった。(20年以上ものばすな〜!)
 
<自宅〜大ダワ>
 今回もひとり山行きなので、のんびりと5時に出発した。  このくらいの時間だと毎日起きて
いるので楽だ。  いつもの様に青梅に向かい、古里のコンビニで食料を買い込み奥多摩を目
指す。  やがて、林道の入り口に到着。

以前カプチで来た時の写真  2004,5,3

林道の入り口である
   「おうぷんすぽ〜つか〜」だぞ!

 大ダワ林道は林業の為の道路で一応は舗装されてはいるが、かなり荒れている。
仕事用の道なので、通行の際は自己責任でお願いします。
 林道に入ってすぐに雪が路面に残っていた。  さすがに寒い。 
  
 大ダワ到着(6:45)。  気温マイナス1度。
 誰もいない頂上で朝食をしながら、明るくなるのを待つ。  本当は寒くて、出発の踏ん切りが
つかなかっただけだ。(だって寒いんだもん!)

<大ダワ〜大岳山>
 今回の山行きで、山こじも9回目の登山になる。  雪のある山(雪山ではない)を歩くのも3
回目である。  アイゼン歩行も前回の国師岳・北奥千丈岳で経験しているので自信みたいな
ものが少しは付いてきた。
 早速、すぐ横の登山口にはいる。  往復3時間くらいと踏んでいるので水もストーブも車に置
いていくのでザックが軽い。  取り付きこそ急坂があったが稜線歩きなので、すぐに景色の良
いなだらかな道になる。  以前、三蔵がやったみたいに小走りを交えながら快調に歩く。


うっすらと雪の残る稜線の道

 しかし、稜線を歩くということは起伏をそのままトレースすることでせっかく登ったのに下るとい
うことを繰り返すハメになる。 (あ〜もったいない!)



小さな祠がひっそりと見守っている・・・・・

頂上近くになると急坂が現れ、鎖場が少しあった。 「はは〜ん、ここが遠望した時に見えてい
るコブの部分だな」と納得する。  そこから程なくして頂上へ着く。(8:43)

<大岳山〜大ダワ>


頂上は絶景だ!!


       ふ〜じはにぃっぽんいちの〜やま〜

 いやぁ、着てよかった!  こんなにいい景色を拝めるなんて予想だにしなかった。

 

        遠くに見えるは相模湾   真ん中は江ノ島

 ここで、ゆっくりと休憩し朝食を食べる。  こんなに景色が良いってことは・・・・と思い新妻ち
ゃんにTELしてみたら繋がった。  電波状況も良好だ。  初日の出登山には良いかも・・・・
(でもすっごく寒そう!)
 食事を済ませ、落ち着いたところで下山にかかるが、同じ道ではつまらないので大岳山荘側
へ行ってみることにした。
 まだ雪が残っているので、滑りやすい所も多少あったが気をつければ大丈夫な程度だ。 程
なくして、大岳神社に着く。

  
         大岳神社                       大岳山荘
     
 神社のすぐ横に大岳山荘はあった。 山荘のすぐ横にはテラスみたいな展望ができる所が
あり、相模湾の方が遠望できた。  やはり、ここは初日の出を見るには絶好の場所だと思う。
 景色を堪能した後は大ダワに向かって、ほとんどダッシュに近いスピードで歩く、絶好調だ。

落ち葉の絨毯の道

  南側はあたたかい

 山こじの目標はガイドブックのタイムより速く歩くことだ。  さんざん膝痛を起こして、三蔵
には笑われるやら、迷惑掛けるやら、自分で自分が情けない。 しかし平ガ岳以降のスクワッ
トのトレーニングで少しは足が出来てきた。  小さな起伏をサーキットトレーニングのように駆
け抜ける。  まもなく大ダワという所ですぐ横の鋸山へ寄ってみた。  おまけの山頂と思って
駆け上ろうとしたら、予想よりもきつくて足を使い果たしてヘロヘロになってしまった。



静かな鋸山山頂1109m

 山頂を踏んだだけで、空腹の山こじ大ダワへと下りた。 大ダワ着。(10:45)


大ダワに着いたが日はまだあるので・・・・

<大ダワ〜御前山>
 腹の減った山こじがオニギリを車の中で食べていると、途中で山こじが追い越した登山者
ちが続々と降りてきて、次の御前山へ向かい、道を横断して行く。

 山こじ  「御前山ですか?」

 登山者 「ええ、ゆっくりですけどネ」

 山こじ、あせった。これではウサギと亀である、中高年には負けられない!
 即、出発!  山歩きでなにを勝負しているのか?・・・性分だからしょうがない。
先ほどの団体に声をかけ、再び追い越し、急坂をひと踏ん張りして鞘口山着(11:23)


御前山の途中にある鞘口山

 ここからは北西の風が強くて、無茶苦茶に寒い。 山の北側と南側では雲泥の差だ。

稜線の道

カメラを左右に向けると・・・・

  
   南側斜面はポカポカ                 北側斜面は冷え冷え


 途中に、クロノ尾山の標識がありちょっと休憩する。 今日のペースはちょっと無茶し過ぎた
のか、そろそろ膝が軋みだす。 足をかばいつつ歩を進める。
 最後の山頂付近になると、日陰で雪も15 pくらいはあり歩き辛い。

  
     北側斜面は風も強く寒い             頂上直下は日陰で雪が凍っている



御前山頂上 
 風が強く休憩できなかった。
   でも5〜6パーティーに出会った

奥多摩三山完登!
<御前山〜大ダワ>
 山頂で山こじが写真を撮っていると、5分遅れ位で、先ほどのドン亀中高年グループ
(たいへん失礼)が到着した。  恐るべし中高年!
 彼らは奥多摩湖側に降りるのだろう、ゆっくりと休憩を取るらしい。  山こじは昼食をあきら
め下山にかかる。  前をマウンテンバイクの若者が雪道を引き摺り下ろすように自転車を押
している。 雪が詰まって車輪が回らないのだろう、ご苦労さん!
 途中、何人かの登山者と行き交いながらクロノ尾山に到着。  (13:13)
 やっと昼飯だ〜。  行動を止めたとたんに寒い。 たしなむ程度(ホントか?)だが、ポットを
持ってきているのでホットウィスキーを作ろうとしたが、すでに冷え切っていて水割りになってし
まった。  今日も良く歩いたな〜。  最後の詰めに出発。(13:30)
 鞘口山を通り抜けつづら折の道を下りるときに、下のほうからマウンテンバイクを担ぎ上げ
ている若者2人が登ってくる。  近くなって分かったが外人の青年だ

 山こじ 「ファイト!!」

 外人  「フ〜フ〜ハ〜ハ〜・・・・・・モウチョットォ?」

 山こじ 「ノーノー、 2hours!!!」

 外人  「Oh〜!!」

 外人バイカーと別れてから、少し心配になった。  山こじはこの後10分で車に到着したの
だが、(大ダワ着14:00)自転車が乗れるところなどほとんど無かったはずだ。
 乗るどころか押し上げるぶん、歩きより遅いはずだ。  今から2時間経つと日没になる、大
丈夫だろうか?  山こじも自転車をやっていたので今問題になっているハイカーとマウンテ
ンバイクの問題に関しては寛大なつもりだが、あまりにも無計画・無鉄砲過ぎる。  服装も暑
い時はいいが行動が止まった時のことを想定した防寒着を持っていない。 もちろん足元は自
転車用かスニーカーである。 山こじも最初は無茶をやったがそれなりに進歩しているつもり
だ。
   
 サイクリスト諸君!山から締め出される前に計画をきちんとして
        絶対に自転車だからという事故を起こしてはいけない!!



本日の山行き 無事終了!

<帰り道>
 帰り道はまだ走ったことの無い、林道の反対側へおりて神戸岩を見にドライブした。
この林道はたびたび通行止めになるが、なるほどと思われるほど無理して道が作られている。

  

神戸岩を貫くトンネル



でっかい!!

 長年走ることの出来なかったコースを車ではあったが、やっと走破できた。
今度は是非ランドナーで来たいものだ。

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