第一日目(8月13日 晴れ)


  いよいよ出発の朝だ! 朝食を食べて、やがて7:00になった。
出発の時間だけど、その気になれず雑魚寝していた。 そして7:30ついに出発。
今日から6泊7日で信州を駆けずり回る予定だ。
 久しぶり、5月以来のツーリングだ。 
おまけに、Fサイド+寝袋・テントとキャンピング装備久しぶりの体にはキツイ!!  
自転車+荷物+本人の体重で約100s位を自己の体力で1週間運び続けなければいけない
のだ。
 久々のツーリングにしては快調な滑り出しで青梅には難無く着き、奥多摩湖へは自宅を出
てから2時間25分で着いた。 (やっぱり若かったな〜) 
 湖の公園には、これから鶴峠へアタックするという中学生が休んでいた。
話がはずんで、彼らと湖岸伝いの道を一緒に走ることになった。
やがてのどが渇き、当然(!)年上の俺は奢らなければいけないハメになる。
結局、コーラ3本、270円の予定外の出費だ。 
初日からこの調子だと1週間大変だぞ。
 さてさて彼らと別れた後、突然上りやダートが出てきた。
上り道はともかく、ダートとは・・・チラリと横を見ると、がけ崩れしたらしく工事の真っ最中だっ
た。  ダートも400m位で終わり舗装路に出た。 
さぁ〜長丁場の始まりだぁ〜
 上り下りを続けるうちに丹波の部落に着いた。 県境近くの鴨沢から丹波までの8qに30分
もかかった。 (いやらしいダラダラした上り坂だった)
「ここから柳沢峠までは19q位あり、次の部落まで13qはある」などと、おばさんと話をして
いたら向かい側の家の人が甘茶をご馳走してくれた。 
旅先での親切は本当に嬉しい! 一人旅の寂しさを忘れさせてくれる。
御礼を言ってボトルに水をいっぱいに入れ、丹波の部落を後にした。
  (部落の道沿いにあった共同の井戸は手漕ぎポンプだった!)
さて、出発したのはいいけれど陽射しの暑い事、上りの長いこと・・・、それでも何とか走って来
たが塩山市に入ってからは完全に足があがってしまった。(熱中症の寸前?)
日陰を見つけて休んでいると軽トラックが走ってきて、後ろに乗っていた女の子達が声援して
くれた。 ア・・・アバウト!!
                      (峠の店の人かな?)
5分位休んで再び走り始めたが、辺りは山・山・山! 
                        (人の気配も自販機も全く無い!)
人も車も通らない! ボトルの水も空っぽになってしまった!
ボトルを2個付けてきたら良かったと悔やんでも遅かった!
 ひ〜ひ〜言いながらも走っていると道の脇に水場があった! (助かったぁ〜)
水を飲んだら元気が出てきたのか、落合の部落までは休まずに走れた。 時刻は13:10。
落合という所のドライブインで昼飯を食べた。 「冷やし中華ください」と言ってから20分以上も
かかってやっと来た。 遅すぎる!!そしてコーラの120円は高いぞ!!
充分休んでから出発したのだが、上りになると本当にキツイ!
荷物は出来る限り減らしてきたのに、やっぱり足が弱くなったのか?
 辛抱して走っていると雨でも降ったのか?路面が濡れている。 
標高があるから?雲が近いので濡れているのか?
しばらくすると上からロードレーサーの一団がハイスピードで下ってきた。
「あ〜ぁ軽そう! いやっ!軽いに決まっている!
 ちきしょう!!キャンピング装備さえしていなければ俺だって!!」 
  ・・・などと言っても始まらないので一踏み一踏み、いじけながら上る。  
道路を睨みつけ、ゼーハーゼーハー息をしながら走り、いくつ目かのコーナーを抜けると前方
が、ポッカリ切り通しみたいになっている。 
 頂上だ!!着いた!! いや待て、冷静に・・・横を見るとサイスポで見た峠の碑が
ある!
 「やったぁ〜♪♪」 柳沢峠到着、時刻は14:55。
・・・長かった。本当に長かった。(感涙!) 家を出てからず〜と上りばっかりだったのだから。
最初の写真を峠の碑をバックにして撮り、ひと休み。 あいにく曇っていて景色はさっぱりだ。 
仕方なく下り始めた。
 峠からの下りは地図でも見たとおりの180度カーブの連続だ!
ブレーキを握る手が痛くなる。 
下りが嫌になるを通り越して嫌いになった頃、やっと塩山の市街(町?)に降りついた。 
駅でスタンプを押し、すぐに出発。今日の寝ぐらの甲府へ向かう。
 車の多いR140を走り甲府へは17:00に着いた。
駅で市内案内の地図を貰い、食堂で夕食を済ませて城跡の舞鶴公園へ行った。
暗くなるのを待ってテントを張ろうという魂胆で場所探しをしている時、3人のサイクリストと会
った。
話し合いの結果、同じ場所にテントを張ることになった。 
彼らも同じ埼玉県から来ていて、朝霞の高校1年生だった。 
彼らから1500円もしたという巨峰をご馳走になり22:00頃テントにもぐった。
・・・しかぁ〜し、眠れない!! 
それもその筈、この公園はテントなど張ってキャンプなどをしてはいけない所なのだ。
おまけに深夜の公園だから当然あのアツイ! 真夏なのにクソ暑いアベックがいっぱいだ。
ヂギジョ〜〜ウ!! うらやまし〜ぃ!! 
ブツブツ言いながらも目を閉じているうちに寝てしまった。
本日の走行 121.0q

第二日目へ続く



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