第六日目(8月18日 晴れ)
今日から、家の方向に南下を始める日だ。
朝、6時にロッジを出て上高地の見所を写真に撮るべく自転車を押しながら歩き回った。
上高地と言えば河童橋!!
7時頃、雲で隠れた北アルプスの山々に未練を残しつつ上高地を後にして出発した。
大正池を過ぎ、今日の難所の釜トンネルの前に来た!
このトンネルは上りでも下りでも同じように怖い!!
道幅が狭く、真っ暗で急勾配のでこぼこの悪路、
さらに515mの長い延長だから危険だ!
信号待ちをしている時、バスの運転手が「対向車が来ている時に行け」とアドバイスをしてくれ
たので、その通りに走りだした。
・・・がっ、とんでもない!!
(今さらながらアホか?)
対向車のライトが濡れた路面を照らして光っているので凸凹の状態が見えないし、車とすれ違
うのがトンネルの素彫りの壁とぎりぎりなのだ。
サイドバッグを接触させたら転倒してこの世からバイバイとなってしまう!
対向車が来なくなったら、今度は後ろからの車に追いかけられ必死になって
真っ暗闇のでこぼこのダウンヒルを満喫した?!
なんとか無事、トンネルを脱出して下りオンリーの道を奈川渡ダムをめざして快調に走る。
来る時の長いトンネルも下りだから楽々通過できた。
上高地から奈川渡ダムまでは1時間位で到着。
ダムの近くの食堂で遅い朝食を摂り、9:00に出発。
島々の近くでサイクリストに出会い、チェーン切りを借用して1コマ詰める。
これで、やっと全部のギヤが使えるようになった。
(その節はありがとう御座いました)
快調に走行して、松本に10:00、松本城に10:15に着いた。
ここからは女性のサイクリスト3人組と抜きつ抜かれつの走行となった。
けっして、山こじが遅いのではなく、彼女達を難なく抜き去るのだが、山こじは途中で駅に立ち
寄りスタンプを押してから走っていたからだ。
(ディスカバージャパンだったかな?)
塩尻着11:10。 塩尻峠着0:10。
たった9qの上りに1時間もかかったのは、その内の半分はスタンプや出会ったサイクリストと
の雑談のせいだ。
峠からはハイスピードで走行し、下諏訪、上諏訪と走り抜け茅野まで快調だった。
茅野から富士見峠への上りは疲れてきた足には結構きつかった。
峠では、大阪から来た佐伯さんと出会い、昼食を一緒に食べ、2時間位旅の話しで盛り上
がった。 この後からは2人でランデブー走行となった。
彼もキャンピング装備なのだが、結構足が強い!
久しぶりに後ろに付いての走行だったが、彼はペダルをくるくる回し、疲れを知らないみたいに
スピードに乗って走って行く。
往きはだらだらした上り坂だったが、帰りは緩やかな下り坂が続くので時速30q位のハイペー
スで走行した。
順調な走りに水を指すような雨が降り始め、韮崎の駅で雨宿りの為に立ち寄る。
しかし、結構長い時間降り続いたので2人で相談の結果、走行を切り上げて韮崎駅で泊まる
ことにした。
(ステーションホテルだ!・・・ん?)
駅の近くのラーメン屋で食事を済ませ、再び駅に向かった。
ここ韮崎駅は、南アルプスの登山の玄関口みたいなもので、0時頃と3時頃に列車が到着す
るので、熟睡出来なかった。
本日の走行 137.0q
第七日目へ続く